perpouhのブログ

作業ログとかです

メンヘラがカウンセリング受けてる話

ハロー。枯れ木も山の賑わい、ぱあぷうです。

この記事は「mohikanz Advent Calendar 2021」7日目の記事です。 mohikanzがどういうコミュニティかについては4年前のこの記事↓ををお読みください。
mohikanz.kibe.la

昨日の記事はながしーさんの今年もアドベントカレンダーにかこつけて1年を振り返るでした。充実していて素晴らしい。特に

「技術者で食っていくのは限界なのでマネジメントに舵を切る」
そういう考え方はマネジメントをナメてる感じがする

の部分はすべてのマネージャ職に百回音読させたい至言でした。すべてのマネージャ職っていうか、マネージャを志す人と、あとは指名する人。コード書けないから設計にとかマネージャにとかやめてくれマジで……

私の今年の目標は「腹筋をバキバキに割る」でした。現在わたしの腹はぷにぷにのままです。二次発酵済みって感じ。来年も引き続きやっていきましょう。
さて、今回はメンヘラがカウンセリングにかかってみた話をします。

去年の話

去年もメンがヘラったのでカウンセリングにかかりました。カウンセリングってどんな話をするんだろう? と思いつつ、とりあえず発生している問題(死にたい)と予想される解決策(生きる目的、目標の開拓)をピックアップし、お試し期間は二週間だったので、じゃあ解決のためにすべきことのヒントを得られればいいかな、くらいの気持ちで臨みました。
ただまあ、思ったのと違った。求めているものが会議だものな
担当していただいたカウンセラーさんは、ただただ私の話を聞いてくれる人でした。受け止め、反復し、こういうことですか? と聞き返してくれる。全然話が進まない。全ッッッッッッ然話が進まない。
わあすげえメンヘラ然とした扱い受けてる! 腫れ物に触るようなこの態度! 話が進まない!!!!!!! と思ってお試し期間終了時にそのまま契約終了。

あれ……ひょっとして私カウンセリング向かない……? そういえば相談も苦手だもんな? 人に頼るとか相談するとかの能力をなんとかするのが先なんじゃない……? いやでもそれができるなら今死にたくなってなくない……? 自分ひとりじゃしんどいのに人を頼る能力もない……………………('A`)ウツダシノウ

私のコミュニケーションの問題点

字面通りに受け取る

行間を読まない。読めない。
業務に関してはもう開き直って「ちゃんと説明しないやつが悪い」と思ってるんですが、業務外コミュニケーションだとわりかし致命傷。メラビアンの法則とかいうものを知ったときにはマジで死にたくなった。なにしろあれを真に受けるとすれば、私の情報処理プロトコルは一般的な人間と違いすぎる。人間関係がうまくいかないはずだわ。
人が親しい人を笑顔で罵倒するのも、あれ、私は罵倒だけ受け取っていたけど、平均的には笑顔の方を受け取って親愛のしぐさとするんだろうなあ。人の表情や声音から情報を汲み取れない人間にはストレートに毒ですけど。

行間を読みすぎる

上段と矛盾するようですが、並立。「意図がわからない、わかっていない」という強迫から、却って読みすぎる。こういうこと? それともこういうこと? はたまたこういうこと? と三案くらい考えてパンクする。この処理の負荷が異常なので人と話すとめちゃくちゃに疲れてしまう。
そして別にその三案が正鵠を射ているとも限らない。相手が言葉の意味をまったく勘違いしていたときなど、想像のしようがない。これは処理落ちする。

結果

死にたいほど疲れる。このまま一生嘘っぱちのコミュニケーションを繰り返して疲れ続けるんだろうか?

今年の話

去年のあれからじゃあなんでもう一回やってみる気になったかというと、それでもやっぱり頼るべきはプロだろうと思ったからです。相談する能力がないならなおさら、素人よりプロを頼るべきでしょう。
前回の反省点を活かし、予め以下のことを伝えました。ちなみに前回とは別のカウンセラーさんです。

  • 基本言葉にしてもらわないとわからない
  • 何か言われて傷つくことは滅多にない
  • とにかくプロの意見を聞きたいので忌憚なく聞かせてほしい
  • 開いた質問がつらいのでもう少しスコープを絞ってほしい(途中で追加)

予めそう伝えたことが功を奏したか、あるいは単に性格が合致したのか、今回のカウンセラーさん相手の話はとてもさくさく進みます。ざくざく進みます。一ヶ月ほど話をしてみて、現在もうだいぶ哲学になってきていますが(先日ついに「ぱあぷうさんにとっての幸福とは何ですか?」の域に入った)とにかく付き合ってくれる。根気よく話を聞いてくれる。
前回と違ってアジェンダを定めていないのでこの会話はどこに着地するんだ? そもそも着地点はあるのか? と思いながら会話していますが、プロの観点で問題点の洗い出しをしてもらえるのはだいぶありがたい体験です。
お試し期間中なんか毎晩1000〜2000字のメンヘラ長文を送りつけていたのに、毎回丁寧に、段落毎にカウンセラーさん本人の理解と疑問点を添えて返してくれる。一度は心配になって「ちゃんと休んでます?」と訊いてしまったほどでした。いやマジでメンヘラの長文を毎日浴びるってこう、精神的にかなり悪そう。
私がカウンセラーさんに求めたのはヒアリングと脆弱性の指摘とソリューションの提案なので、今回のカウンセラーさんは(人に対して使う言葉ではありませんが)大当たりでした。やったぜ。

感想

カウンセリング、担当者によって全然違う。マジマジのマジで全ッッッッッッッ然違う。怖。
以前のわたしの認識は、内科の診察のような感じで、まあある程度の違いはあれどなんとなく手順のようなものがあり、ある程度は似たような「問診」になるのだろうというものでした。でも全然違う。
合わなかった去年のカウンセラーさんに「これに懲りず、別の人にも話してみてほしい」と言われた意味が一年越しでわかりました。こんなにも人によって違うなら、本当に色んな人に当たってみるしかない。多々買うしかない。一連ガチャ数千円。しかもメンタルしんどいときに、自分の中のやわらかいところをいちいち晒しながら。怖……
これシステムでなんとかできないか?(職業病)

仕事に絡む相談をする中でカウンセラーさんにいただいたソリューションのひとつに「アイメッセージを心がけてはどうか?」というものがありました。主語を常に自分にするというやつです。普段はやっていますが、仕事ではやっていないことでした。仕事には仕事のルールがあり、私情を挟むべきではないと考えていたからです。
で、この指摘を受けて、あの、レビューとかの、「こっちの書き方の方が読みやすくないですか?」みたいなやつ、アレわたし「手前の感じる読みやすさなんて知らねえよ指摘ははっきりしろよ」と思っていたんですが、あれひょっとして指摘をマイルドにする工夫だったんですかね?顔色を窺わされるようですげえ嫌だったんですけど、もしや気遣いだった?そマ?(絶望)

現在のカウンセリングの問題点

今の担当カウンセラーさんは文章がうまい。齟齬やすれ違いが無いようにとても丁寧に言葉を選んでくださる。とても話しやすい。
故に、私の問題点が発露しない
「そんなに読めてないとかわかってないとか思いませんけど」と言われたんですが、それはあなたの文章が極めて読みやすく雑音が無いからであって……と思う。かといって上司の発言をコピペして流すわけにもいかねえしなあ。

自分についてはもう「察しが悪くて言われないとわからないから全部言ってくれ」と関わる相手全員に言って回った方がいいんじゃないかと思った。実際にそうしてくれるかはともかく、言うだけタダなので。

<愚痴>
文章が書けない人、マジで「単語をなんとなく並べて隙間に適当な助詞を詰め込む」みたいな、人工無能マルコフ連鎖で作った文章の方がマシみたいなブツを生成してくるんだよな。そしてなぜかそれでコミュニケーションが成立する。ぶっちゃけ世の中の大半の人間は文章をちゃんと読んではいないんじゃなかろうか。なんか単語だけ拾っていい感じに脳内変換してる気がする。

多分この手の「文章の組み立てができない」人々、それ以上の説明能力を持ち合わせていないので(自覚しているかはともかく)相手にも「単語を拾っていい感じに脳内変換する」能力を期待しているんだろうな。そしてそれができない人間を「読解力がない」とか言って謗る。昔の会社のてにをはがまともに使えない上司に「おまえは読解力がたりない」という叱られ方をしたことがあったんですが、アレまじでどうしたらよかったんだろう。撲殺?
問題はその「いい感じの脳内変換」の精度がかなり高いことなんですよね。故に、彼ら同士のコミュニケーションは成り立っている。とても不思議なことに。私には魔法の類に見えるんだけど、あれは場数か何かで補えるものなんだろうか?
世の中の多くの人が持っている勘違い(有名なところで「役不足」とか)って、あれはどこでインストールされるものなんだろう? ああいう、間違いであるとはいえ共通認識の一部であるようなもの、ああいうのが欠落しているというのはコミュニケーションの障害たりうるような気がする。もっとちゃんとYoutubeとか見ないとだめだろうか。 </愚痴>

明日はblaue_fuchsさんのヤギ肉低温調理の話です!たのしみ!